どうも。何がとは言いませんが漏れそうです。最初からクライマックスのあらみです。

仕事が仕事なので(食品を扱う)なかなかトイレに行けなくて困っています。
食材の仕込み途中なら、抜け出そうと思えば抜け出せるのですが

機械を使って製品を製造しているときには、その難易度が一気に跳ね上がるのです。
大体10分ほどで機械から製品を取り出さないといけないのですが
その10分も物によっては差が出てしまうので目を離せないのです。

しかし、ある日製造中、どうしてもトイレに行きたくなったのです。

私の勤めているお店には私を含め3人しかスタッフ(店長含む)がいないため
ちょっと離れるからお願い!ということができません。

従業員用のトイレは店の外に設置してあって
膀胱の具合的に迷っている暇はない。

 

もう走るしかない!

 

製造室から出た瞬間帽子を脱ぎ捨て

外への扉を開けて走りながら白衣を脱いでエプロンを外します。

それを投げるようにしてトイレのドアノブに手を伸ばす…!

 

そして伸ばした手をすぐに引っ込める!

 

 

なんだこれは!

 

 

なんとアマガエルがドアノブに鎮座しているではありませんか。

それを見た私はビックリして、ちょっと漏れそうになりましたが
頭はものすごく冷静で

今から戻ってスマホを持ってきて写真を撮りたい。
ネタになる!

 

しかし体は限界です。仕方がないので写真は諦めイラストを使うことにして
カエルには退場してもらうことに。

私は虫やカエルが得意ではありません。
そのため素手で触るなんてことはできないので
近くにホウキがあったので、それで突いて落とすことにしました。

 

つんつん。

 

…。

 

 

 

微動だにしない。

なんだこいつ。

バシッ!っと、はたき落とせばいいのかもしれませんが
ちょっと可哀想だったので、できれば落ちてくれないかな~くらいの気持ちで

つついてたんですが

 

もう無理!漏れる!

 

ちょっと強めにぐいぐい押してみます。

それでもちょっと仰け反るくらいでそこから離れようという意思は微塵も感じられません。

私「ちょ、ちょいと降りて。ほんとに。本当に!無理なんですって!!」

トイレに向かって悲痛な叫びをあげながらホウキでドアノブをつついている
成人女性は傍から見たらかなり奇妙な図でしょう。

膀胱が破裂寸前なのに、それでもまだ突くだけの私。

カエルも私の必死な形相に思うところがあったのでしょうか。いかにもしぶしぶという感じで
ペタペタとドアノブから移動し、ドアにへばりつきました。

これ以上は動かないという強い意志を小さな目から感じ取れます。

私「あ、ありがとうございます!跳んで来たりしませんよね?動かないでくださいね?」

カエルに終始敬語を使う20代の女は最小限の動きでドアノブに手をかけます。

 

今、楽園(トイレ)への扉が開かれた…!

 

 

 

扉を開け、中には夢にまで見た神器(便器)。

長かった…!

ゴールは目の前だ…!

便座のフタに手を伸ばす…!

 

そして伸ばした手を引っ込める!

 

 

 

 

 

セカンドアマガエル。

 

 

てめえどっから湧いてきやがった!!

股間を押さえながら(はしたない)カエルにそう叫ぶと
ピョコっと軽やかに跳んでトイレの外に出ていきました。

カエルが完全に見えなくなる前に私は扉を勢い良く閉め
事なきを得ました。

このカエルとのやりとりで、かなりの時間をロスしてしまいましたが
私は社会的地位をなくすこともなく、製品は無事に作り終えることができました。

退勤時にトイレの壁を見ると、そこにはもうカエルはいませんでした。

さすがにもうどっか行っちゃうよなあ。と残念に思っていると

店長が心配そうに話しかけてきました。

店長「何かいるの?そこに…。」

 

えっ。

 

全部見ていたみたいです。
トイレに向かって叫びながらホウキでドアノブを突く成人女性の図を。

絶対、何か憑いてるって思われてる…。

 

 

違うんだ誤解なんだと弁解を図りましたが

店長「あらみちゃん、人手不足で苦労させてごめんね」

目を潤ませて本当に申し訳なさそうに言う店長が

 

ちょっと面白かったので数日黙っていました。

 

後日、今度はヤモリがドアノブに乗っていました。勘弁してください。

次は蛇が絡みついてそうですね。